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フィットネスミシュラン続報① [言いたい放題]

いや~すっかり忘れてました。

フィットネスミシュラン『茅ヶ崎的カラダ変身プロジェクト』の続報(と言うか解説)

「fat city 1明日から太っているのがもうイヤになっちゃう話」から

【デブ患者の手術は、我々に箴言する】

 この患者(おっと個人保護法の絡みと、私の守秘義務があるので特定できる事は言えない)は医療関係者なら、首をかしげるはず

160cm 50Kg(結果的に150Kg)年齢25歳女性という話だが、診断は心筋梗塞・・・。25歳で心筋梗塞?

ほとんどあり得ないと思われる。確かに20代の心筋梗塞が絶対にないとは言えない。実際30代前半で急性心筋梗塞で手術等が必要な患者はいる(今の30代から40代って結構危ないんですよ。高度成長期で、急激に食文化が欧米化して、おまけに合成品お菓子全盛だったでしょ・そこの思い当たるあなた、是非病院に)

あと、女性。心筋梗塞を含めた虚血性心疾患は男性の割合がはるかに多い。

大体2/3以上は男性です。

だから、この話うさんくさくなってしまったのですね。

実際は30代前半の女性・病気は解離性大動脈瘤マルファン症候群の患者)だったのですがね。

でも、脂肪が厚いのもリスクだし、血管確保も難しい。太っていると挿管(チューブをのどに入れ人工呼吸換気をする)も難しい。それよりなにより、ベッドに移動するのが難しい。(手術台に乗せるのも一苦労です←結構みな腰痛めてます)

 これは、あくまで急患(緊急を要する状態で手術が必要)であるが、準備万端、常に完璧な状態で医療を受けられるとは限らない日本では、結構リスクであると思う。

難しいのは誰がやっても難しい。簡単なのは誰がやっても簡単。簡単な事しかでき方は、難しいことは一切できない。ただ難しい事を常に簡単(のように)にやってのける技術を持った方は人数が限られると言うこと。日本で一番いけない事は、自分の力量を過信していること(誰もが小さいお山の大将なんです)。これは、地方に行けば、行くほどその傾向が強くなる。

他人と比べると、自分が非力になってしまうから、あえて比べず非難だけするのが日本医療の現状です。まあ不公平な医療状態ですな。きちんとしたEvidenceに基づいて、治療すれば良いのに、ごく限られた自分狭いの知識で治療するものだから、不幸な結果や、遠回りの回復になる。当然お金も余分にかかる。

一部削除いたしました。

医療事故による被害者が無くなる事を祈っております。

日本の病院システム上の犠牲者が出ないことを切に願います。

また、それぞれが責任のなすりつけあいになりませんように。

(なんか、近頃の建設業界と似て無くもないですね)

未来ある女の子が亡くなっている事実を受け止めていただくようお願いいたします。


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ある心臓外科医

判決も読まないで個人的な意見を述べるのはやめましょう。
【判決要旨】被告はフィルターが取り付けられていることや、手術中に結露が生じることは知っていたが、目詰まりの危険性と結び付けて考えたことはなかった。同僚のほかの医療関係者にも、この事態を想定した者はなかった。そのほかの医師の証言や文献を検討しても、当時の臨床医療の一般水準という観点から見て、被告が手術の際に目詰まりの危険性まで予見できたとは認めがたい。
【結論】
証拠を総合しても、被告に予見可能性を認め難い以上、事故を回避するために何らかの措置を講じることができたとも認められない。過失責任を問うことはできない。
【解説】使用されたフィルターはレギュレータの純正製品でなく、他の用途に使用するもので、薬事法適応外もものであった。しかも一回限りの使用のものを臨床工学士が複数回使用。このように使用されているとは医師は誰も知らなかった。なお、この人工心肺回路の開発者はフィルターをつけない設計にしていたのに、後に技士が勝手に着け始めたことが、フィルターが設置されていた理由である。このことを女子医大の現院長が隠蔽するために内部報告書を作成。全く非科学的なこの内部報告書を患者家族、警察、検察が信用したため、佐藤医師を逮捕。この報告書は、日本心臓血管外科学会、日本胸部外科学会、日本人工臓器学会からなる3学会合同研究会の実験、大量の文献、裁判官の行った実験により否定された。よって個人の知識が欠如していたため無罪になったのではなく、医学的にも法律的にも無罪になったのである。

あなたの意見が見当違いであったのは明らかに「個人の知識不足」。メディアが流した情報を鵜呑みにする前に、メディア・リテラシーの勉強をしてからこのよう書き込みをするべきです。
ちなみに、20代女性の心筋梗塞はマルファン症候群の合併以外にも、産褥に伴うもの、拡張型心筋症に伴うものを経験したことがあります。
by ある心臓外科医 (2005-12-08 01:30) 

t-bib

「ある心臓外科医」様ご指摘ありがとうございます。
ことば足らずの申し訳ありません。
判決文を詳細に読んでコメントしていない部分あり申し訳ありません。
事故は想定外であった。これは致し方ありせん。しかし、この状況に陥ったときの対応がいけなかったと私は考えております。もちろん「この報告書は、日本心臓血管外科学会、日本胸部外科学会、日本人工臓器学会からなる3学会合同研究会の実験、大量の文献、裁判官の行った実験」も知っており、実際に実験に立ち会ったか方と話もしました。私は(たぶん多くの私と同様な仕事を生活の糧としてる同じ職種方々もそうだと信じていますが)事故は起こるもの、それを未然に防ぐことに努力をして、事故が起きた場合の対処もできるよう訓練を行い、患者の安全を確保しています。その事が出来ない以上人工心肺を操作するべきでないと考えております。予見できないことは、手術中いくらでもあります。しかし、それに至るまでの過程で危険回避できた状況だと思います。結果のみ判断すれば、予言できなかったから事故が起きても致し方なかったとなるでしょう。事故対応出来ない以上は、操作する事自体間違っていたのではないでしょうか?私は、患者の命を守るたもに執刀医と喧嘩することもあります。
すべては、患者の生命を守るためです。この事故は執刀医と操作している医師の力関係を考えても、状況を報告し改善しているとは思えないのです。
本来ならこの医師も執刀する側に居たかったでしょう。でも人工心肺操作を押しつけられている。そんな状況が根底にあってのではないでしょうか?その結果がこの事故に繋がったと私は考えております(その状況はある心臓外科医様も経験があるはずです)。
メディアは都合が良い部分を切り取って都合よく流すことも存じています。
「ある心臓外科医」様、あなたはいつも患者に接するとき、家族と同じように接していますか?自分の家族ならどうしますか?小さいことですが、私は患者に接するときは、自分の家族ならどうすると考えて行動しています。私たちのミスで患者が亡くなる事があってはいけない事が大前提です。
私個人的には判決に対しては納得のいかない部分があります。
あと症例呈示ありがとうございます。
「ある心臓外科医」様が自分の経験のためには、多少の犠牲が必要という考えのない方と信じております。先生の今後のご発展とご健勝を願っております。
by t-bib (2005-12-08 15:55) 

ある心臓外科医

私はこの事件に関しては詳細に何が起きたか知っています。3学会の報告書には脱血からの逆流については実験されていましたが、その後のことは何も書いていません。(女子医大のK教授が学会にカルテを提出せずに院長の作成した内部報告書しか提出しなかったから。)脱血不良のが発生した後に、人工心肺医は当然のように吸引回し(術野からのサクションによる回し)をするべく対応しましたが、術野の医師がMICSで脱血管の位置不良に対応できなかったどころか、IVCをパーシャルにしてSVCをパーシャルにしなかったのです。脱血管を両方クランプしたまま。下半身、肝臓の浮腫はまっなく、翌日のGPTの上昇もなかったのに、顔面だけがグロテスクに浮腫。あなたの職業なら、この症状からみて何が起きたかは(術野の医師が何をしなかったかは)直ぐ理解できるでしょう。サクション回しの意味がわからない女子医大の院長や警察が、「吸引ポンプの回転数を上昇させたから陽圧化した。」などとわけのわからないことをいって、マスコミもこれを信じたのです。だから、術野の担当医師(講師)はカルテを改竄して事故責任を免れようとしたのです。逮捕前の警察の調書では、「自分の過失を逃れるために改竄した。」といっているのに、逮捕後は、「フィルターを変えなかった技士をかばうために改竄」し、起訴後は、検察の意向に合うように、「佐藤医師の過失を隠すために改竄した。」といったため、裁判上はそのようになったのです。「本来ならこの医師も執刀する側に居たかったでしょう。でも人工心肺操作を押しつけられている。そんな状況が根底にあってのではないでしょうか?その結果がこの事故に繋がったと私は考えております。」それはあなたの根拠のない憶測、直感でしょう。佐藤医師はファローやバイパス、DVRやトータルアーチ等の基本的な手術は練士時代から行っていて、新生児のDORVや右肺動脈大動脈起始の術者もして、今井教授の動脈スイッチやTAPVR, フォンタン、ダブルスイッチ、の助手をしていたのに、ASD,PSの術野にいたいなどと考えるはずもありません。人工心肺の操作経験も豊富で、数多く回していました。
by ある心臓外科医 (2005-12-09 01:29) 

t-bib

ある心臓外科医 様
コメントありがとう、ございます。
コメント頂いたときから当初から、本人か限りなくその場に近い方だと思っておりました。数々のご無礼申し訳ありません。部分的に記事を削除したしますので、ご了承願います。
確かに、等の技士も一切口外しないままでしたね。「本来ならこの医師も執刀する側に居たかったでしょう。でも人工心肺操作を押しつけられている。そんな状況が根底にあってのではないでしょうか?その結果がこの事故に繋がったと私は考えております。」に関しては憶測というより、女子医大での技士の冷遇等や内部事情に関しては、以前つとめての方のお話から書いたもので、勤めていた方の感想です。
やなり同じ医局内で仕事の分担は力関係もあり、患者のリスクが上がりますね。今の法律上最終判断は医師がする事に依存はありません。その責任も重要だと思います。しかしそのトップが隠蔽では現場は悲しいですね。女子医大のシステムがうまく機能(事故を起こすようなシステムであった)しなかったため、佐藤医師のような被害者がでたのですね。ある心臓外科様の内容で判断すると、スタッフ関のコミュニケーションが取れていれば起こらなかった事故ですね。それぞれが、勝手に動いてるとしか思えません。それぞれがみな立派なのですが、結局プライドが高い為にこのような事故になった。「みなが知らなかった」でも、人一人の命がなくなっているのは事実です。(佐藤医師だけ責任と言うわけではありませんが、技士と情報交換があれば防げたかもしれない。←推測です。でも彼だと話にならないかもしれませね。うちは幸手術中は喧々囂々ですが、手術が終われば「言い過ぎたね~」なんて気軽な雰囲気ですが、大学がそうはいかないですね。まして女子医大だと卒業生が先輩後輩という関係あまり無いですから、よけいに難しい気がします。
話は変わるかもしれませんが、いま、OPCAB等人工心肺を使用しない手術があったかと思うと、生後間もない複雑心奇形や、小切開と難度の高い手術(内視鏡下で手術)もあり、だんだん技術格差が大きくなっている状況で人を育てる子事を難しく思っております。
女子医大のトップの方が変わられたようですが、現場は代わったのですかね。
一時期スタッフは○○市立大にみな移動なされたようですが・・。
とりとめない話をいたしましたが、内容の一部削除と佐藤医師への偏見をお詫び致します。多分控訴がある可能性が大ですが、状況と見させていただきます。今後医療事故による死亡がない事や、東京女子医大が心臓治療での信頼回復を祈っております。
by t-bib (2005-12-09 15:06) 

t-bib

ある心臓外科医 様
上記コメントを書いたあと、何かすっきりしなかったので、再度読み直しました。これからは、私から「ある心臓外科医 様」へのお願いです。
『佐藤医師はファローやバイパス、DVRやトータルアーチ等の基本的な手術は練士時代から行っていて、新生児のDORVや右肺動脈大動脈起始の術者もして、今井教授の動脈スイッチやTAPVR, フォンタン、ダブルスイッチ、の助手をしていたのに、ASD,PSの術野にいたいなどと考えるはずもありません。人工心肺の操作経験も豊富で、数多く回していました。』ここです。
体外循環については、それぞれのレベルや麻酔科医の麻酔の仕方に会わせ、微妙に会わせる必要があり、どこが優秀とは言い切る事ができない部分があるのは周知の通りです。佐藤医師の年齢から考えて、急速に開心術が進歩した時代でもあり、特に小児と大血管は伸びた時期でしょう。しかし、『ASD,PSの術野にいたいなどと考えるはずもありません。』これは、完全な東京女子医大にいるという、または医師としての『おごりです』ね。結果、術者に重大な過失があったとしても、この患者は死にました。経験豊富ならなぜ佐藤医師が、オペレーターとして常に執刀していなかったでしょうか?言い換えると佐藤医師より下の先生なら、助言に従わなかったのでしょうか?医局内の順番ですか?一例でも多く経験を積み、一人で(教授や周りの助言を受けずに・本人だけの力で)執刀できたら(もちろん体外循環でも経験豊富ですから、より技士とコンタクトをとる)聞ける話です。執刀しても、同じ事が起きた可能性があり、回避できた可能性があるのでしょうか?(想像・結果論です)。ひょっとすると、佐藤医師がちろん東京女医医大以外で新規に心臓外科を立ち上げる事ができたら、言える話だと思います。いくらい経験豊富と言っても籠の中からの話では、誰も信じないですね。
評価は自分の力で出来たときに、付いてくる事だと思います。
ちょっと不躾ですみません。そなん方結構見たものですから・・・。横浜の某病院も不幸な事が続き確か閉鎖になったという話も聞きます。間違ったらごめんなさい確か女子医大系列の先生でしたよね。
ですから、お願いです。私にこんにもお付き合いさくだっさた。心臓外科医 様是非検挙な姿勢を崩ささない心臓外科医になって頂き、その世界で開花して頂くようお願いいたします。(ひょっとしてもう開花しており、私とも面識があったら大変ご無礼いたします)新旧2000人くらいですよね。
生意気な事を言い大変申し訳ありませんでした。
by t-bib (2005-12-09 18:50) 

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